初めての子ども用の包丁は、切れる包丁と切れにくい包丁、どちらがいいのかしら…?
子ども用の包丁ですが、台所育児では始めからよく切れる包丁を使用することが推奨されています。しかし、子どもの年齢が小さければ小さいほど、よく切れる包丁では怪我をするのではないかと心配になりますよね。
4年間台所育児をしてきた私が、初めて購入した子ども用包丁は、プラスチック製の切れにくいもの。この選択に後悔はありません。実際に使用してみて、切れる包丁、切れにくい包丁は、各家庭によって向き不向きがあると感じました。
本記事では、
- 切れる包丁、切れにくい包丁のそれぞれの魅力
- 切れる包丁、切れにくい包丁それぞれに向いている家庭
- 切れる包丁、切れにくい包丁とはそれぞれどのようなものか
などについてお伝えしていきます!
台所育児の子ども用包丁で大切なこと!それは切れるか切れないか
台所育児の子ども用包丁を選ぶとき、何を基準に選べばいいですか?
台所育児の子ども用包丁を選ぶ際、1番大切なポイント…それは切れやすいかどうかです!包丁の材質や重さ、大きさなどは、全て包丁の切れやすさに関係してきます。ですので子ども用包丁を選ぶ際は、切れやすい包丁にするか、切れにくい包丁にするかを始めに選ぶ必要があるのです。
私が迷わず切れにくい包丁を選んだ理由
私は、現在5歳の娘が1歳半の頃から台所育児を取り入れてきました。そして、包丁を使い始めたのは娘が3歳の時。娘の3歳の誕生日プレゼントとして子ども用包丁を渡したのがきっかけでした。
私がまず購入したのは、切れにくいプラスチック製の包丁です!
切れにくいと言っても、バナナやソーセージなどの柔らかいものを切るには十分の代物です。切れにくい包丁を選んだ理由は、
子どもが安全に使えると思ったから
理解力がついてきて、道具の扱いもある程度上手くなってきた3歳とはいえ、指を切ったり、落として足を怪我したりする心配がありました。やはり使用する際は見守りが必要ですが、プラスチック製の包丁であれば、触っただけでは指が切れることはありません。
実際に使用してみて、柔らかいものであれば思っていた以上に切りやすく、娘も自分で包丁が使えるということで大満足でした!
実際に使ってみて、切れる包丁の魅力に気付く
使い始めは柔らかいものを切ることで満足していた私と娘。しかし、上達していくうちに娘は人参や大根などの硬いものも切りたいと言うように…。
娘の上達を見て、私自身も、様々なものを切らせてあげたい!レベルアップさせてあげたい!という思いが高まっていきました。
そこで、購入したプラスチック製の包丁で切ってみると
やはり切りにくい!変に力が入って逆に危険!
という事態が…。ここで切れる包丁の魅力に気が付いたのです。
さらに色々調べてみると、台所育児では、小さいうちからよく切れる包丁の使用が推奨されていました。その理由としては、以下の3点が挙げられています。
切れにくい包丁の購入に後悔はしていない!その理由は?
前項では、切れにくい包丁は良くないというような内容を記載しました。
しかし、切れにくい包丁を購入したことに後悔はしていません!
切れにくい包丁を購入し、使用してよかったと感じる理由としては、以下の3点が挙げられます。
包丁を持った際の様子を確認できた
台所育児で包丁を使用する際、もちろん事前に子どもに対し約束事や使い方を伝えます。しかし、それが本当に守れるのかなんて始めはわかりませんよね。また、子どもが包丁を使う際、慎重派なのか大胆派なのかも気になるところです。
大人の監視下とはいえ、もし約束を守れなかったり、包丁を使用する際、あまりにも危険そうだったりした場合は包丁の使用を見送る必要もあるでしょう。
包丁を扱っても大丈夫か様子を確認する点で、切れにくい包丁の存在は私にとっては必要だったように思います!
子どもがやりたいことを否定する回数が少なかった
子どもに使い方を伝え、ある程度手を添えて一緒に切ることを経験した後は、「自分で切りたい!」という子どもの要望にもこたえてあげられました。もし、よく切れる包丁を使用していた場合、その要望にこたえてあげられなかったと思います。
なんでも子どもの言いなりになるのはよくないと思います!子どもが包丁の危険性を理解できなくなるのでは?
確かに子どもが「自分で切りたい!」と言っても「危ないから、ママとの約束は守ろうね。今はまだ一緒に使うよ。」と伝える方法もありました。そうすることで包丁の危険性を子どももしっかり理解していくことでしょう。
しかし、私は楽しく台所育児がしたかったので、子どもの「自分でやりたい!」という思いも大切にしたかったのです。なんでも言いなりになって子どもを危険な目に合わせるようなことは避けなければいけませんが、道具で解決できるならそれでもいいのでは…?というのが私の考えです。
私自身、落ち着き、安心して台所育児ができた
切れにくい包丁だったからこそ、娘が包丁を使用していても、落ち着いて接しられました。その分、娘に包丁の持ち方についてじっくり教えてあげられたように思います。
よく切れる包丁を使用していたら、余裕がなくて怒鳴ってばかりだったかも…。
切れにくい包丁を購入した際は買い替えが必須!
始めに切れにくい包丁を購入した際は、大根や人参などの硬いものを切りたくなった時に買い替えが必要となります。年齢が大きければ大きいほど、買い替えのタイミングは早いでしょう。
それを見越したうえで、子どもの初めての包丁は切れにくいものを選ぶのか、よく切れるものを選ぶのか、選択する必要がありますね。
台所育児の子ども用包丁の向き不向き!あなたはどれが合ってる?
台所育児では始めからよく切れる包丁の使用が推奨されていますが、私は必ずしもそうある必要はないと思っています。よく切れる包丁、切れにくい包丁は、各家庭の子どもの状態や考え方によって、向き不向きがある。
私の経験から、どのような家庭にどの包丁が合っているかを考え、まとめてみました。
台所育児で使用する子ども用包丁を購入する際の参考にしてみてください!
切れにくい包丁がおすすめの家庭
本項では、台所育児を始めるにあたって切れにくい包丁が向いている家庭を紹介していきます。
切れにくい包丁が向いている家庭
- 子どもが3歳以下の家庭
- 子どもは切れやすい食材を切るだけで十分だと思っている家庭
- 包丁が使えそうか、子どもの様子を見たい家庭
- すぐ買い替えることになってもいいと思える家庭
- 包丁に慣れるまでは安心して見守りたい家庭
- 子どもに自分1人で食材を切る達成感を味わわせたい家庭
- 子どもが包丁を使用する際、ずっと細心の注意をはらって見守っている余裕がない家庭
3歳以下の子どもだと、やはりまだ道具を上手く扱うことは難しいでしょう。また、気持ちを自分でコントロールすることも難しい時期です。機嫌によっては、大人の援助を振り払おうとする可能性もあります。一概にすべての3歳以下の子どもがそうであるとは言えませんが、やはり心配だというあなたには、切れにくい包丁の購入がおすすめです。
切れにくい包丁のメリットは
子どもの指も切れにくくて安心!
という部分にあります。その安心感は大人にとっても心の余裕を与えてくれますよ。逆にデメリットは、
硬いものが切れにくい、切ろうとすると危険
ということです。ですので、硬いものを切りたくなった時は買い替えが必要です。しばらくは柔らかい食材を切るだけで十分だわ!と考えている家庭は、切れにくい包丁で慣れることを重視してもいいかもしれませんね。
よく切れる包丁がおすすめの家庭
本項では、台所育児を始めるにあたってよく切れる包丁が向いている家庭を紹介していきます。
よく切れる包丁がおすすめの家庭
- 子どもが5歳以上の家庭
- 本物志向の家庭
- 最初から子どもにいろいろな食材を切らせてあげたいと思っている家庭
- どんな食材でも切れる満足感・達成感を子どもに味わわせたい家庭
- しばらくは買い替えを考えていない家庭
- しっかり子どもについて、一緒に食材を切ったり、見守ったりする余裕がある家庭
子どもが5歳以上であれば、ある程度道具の扱いも上手くなり、危険なことに対しての意識も出てくるでしょう。各家庭の考え方も異なると思いますが、私は5歳以上であれば最初からよく切れる包丁を使用してもいいのではないかと思います。
よく切れる包丁のメリットは
どんな食材でもよく切れる!
部分にあります。子どもの年齢が高ければ、よく切れる包丁であっても、そのうち大人の援助なしで食材を切るのを任せられるようになるでしょう。自分で様々な食材を上手く切れれば、それだけ達成感や自己肯定感も高まります。逆にデメリットは
常に危険と隣り合わせ
ということです。包丁の扱いに慣れてきたとしても、絶対に安全!ということはありません。切れにくい包丁以上に神経をすり減らして子どもの様子を見守る必要があります。包丁を選ぶ際、その余裕があるかないかを1度考えてみるといいでしょう。
台所育児の子ども用包丁!軽くて小さければOKは間違い
切れやすい包丁、切れにくい包丁はそれぞれどのようなものなの?
包丁の切れやすさには、包丁の材質、刃のタイプ、大きさが関わってきます。本項では、切れやすい包丁、切れにくい包丁がどのようなものなのかを紹介していきます。
包丁の材質
子ども用包丁の材質としては主にプラスチック、ステンレス、セラミックの3種類があります。プラスチック製は切れにくいですが、柔らかいものであれば十分な切れやすさを感じられるでしょう。ステンレス製、セラミック製は大人向けの物と変わらない切れ味の包丁が多いです。
しかし、ステンレス製のものであっても刃のタイプによって切れ味が異なってくるので、購入する際は刃がどのタイプであるのかを必ず確認しましょう!刃のタイプについては次項で紹介します。
セラミック製は軽くて子どもでも扱いやすく、さびにくいという特徴を持っています。ステンレス製は他の材質と比較すると重みがありますが、握る力があるお子さんにとってはある程度の重みがあるほうが、その分食材も切れやすくなりますよ。
刃のタイプ
刃のタイプには、刃がないタイプ・ギザ刃タイプ・刃が付いていてよく切れるタイプの3種類があります。
実のところ私はプラスチックの包丁を使用した後、レベルアップのためにステンレス製のギザ刃タイプの子ども用包丁を購入しました。しかし、ステンレス製のギザ刃タイプの切れ味はプラスチック製の包丁とそこまで変わらないという印象。
台所育児を始めたばかりで包丁に慣れていなかったり、年齢が小さかったりする子どもでも、ギザ刃タイプからのスタートでよいのではないか、というのが私の見解です。また、始めにプラスチック製の包丁を購入した場合、次に購入する包丁は、刃が付いているよく切れるタイプのものにするといいでしょう。
刃の大きさ
一般的な子ども用包丁の刃渡りは10〜13cm程度のものがほとんどです。
とりあえず小さいものを買っておけば子どもも扱いやすいかしら?
必ずしも小さい包丁のほうが扱いやすいかと言えば、そうではありません。台所育児の子ども用包丁を選ぶ際は、以下を目安にしてください。
刃渡り=子どもの握りこぶし2つ分ほど
刃渡りが小さいと、大きくて硬い食材が切れにくくなります。年齢が大きくなればなるほど、そのような食材にも挑戦したくなるでしょうし、手も大きくなってきますよね。お子さんに合った大きさの包丁を選んであげることが、切れやすさ、扱いやすさのポイントとなってきます。
台所育児で切れにくい子ども用包丁を選んだ時の注意点
台所育児をする際、始めに切れにくい包丁を選んだ場合は、以下の3点に注意しましょう。
切れにくい包丁を選んだ際の注意点
- 包丁の危険性や正しい使い方をしっかり伝える
- 包丁に慣れてきて硬いものを切るようになった時は必ず買い替える
- 切れる包丁に移行した際は特に細心の注意が必要
包丁の危険性や正しい使い方をしっかり伝える
台所育児において大切なことは、調理器具の危険性や正しい使い方を子どもにしっかり伝えることだと思います。切れにくい包丁だからといって、包丁の危険性や正しい使い方を伝えず、なあなあにしていると、いつか大きな怪我をしてしまう可能性があります。そのようなことがないよう、切れにくい包丁であったとしても始めのうちはしっかり緊張感を持って扱いましょう。
安全だからと安心しきってしまうのはNGです!
硬いものを切るようになった時は必ず買い替える
包丁に慣れ、硬いものを切るようになった時は、必ず切れやすい包丁に買い替えてください。プラスチック製の切れにくい包丁で人参を切る挑戦をしてみた娘。その時は、のこぎりを使う時のように包丁を動かしていました。
これを長く続けると、包丁はそういうものだと勘違いし、変なクセがついてしまいます。そして、のこぎりのような使い方は、変な力が入りとても危険です。
切れる包丁に移行した際は特に細心の注意が必要
切れにくい包丁の使用時にしっかり危険性や使い方を伝えていたとしても、切れやすい包丁に移行した際は細心の注意が必要です。
包丁を初めて使用する時と同じように、再度包丁の危険性や使い方を伝えることをおすすめします!
切れにくい包丁を使用していると、たとえ包丁の危険性を意識していたとしても、安心感を持ってしまう部分があります。切れやすい包丁に移行した際は、常に危険と隣り合わせだということを子どもに伝えましょう。
落としたら大怪我する可能性もあること、落下防止のために包丁をまな板の上に置きっぱなしにしないことなども、改めて詳しく伝えるといいですね。
台所育児の子ども用包丁は子どもに合ったものを正しく選ぼう!
台所育児で使う初めての子ども用包丁。どのようなものを購入するか目星はつきましたか?
台所育児を行っていると、子どもの大きな成長を感じられます。子ども自身もそれを実感し、どんどん「あれもやりたい!」という欲求が出てくるでしょう。その欲求に1つ1つ対応していくことを、大変だと感じる方も多いかと思います。
しかし、子どもの「あれもやりたい!」という欲求は台所育児が成功している証拠でもあります!子どもの自己肯定感や好奇心が高まっているということですから。
子どもやあなたが楽しく台所育児ができるかどうかは、使用する道具によっても変わってくると思います。包丁についても、ぜひ本記事を参考にしながらあなたの家庭やお子さんに合ったものを選んでくださいね。