子どもへのお小遣い…報酬制を取り入れてみたのですが、大失敗しました…。
ある報酬制お小遣いを取り入れてしまったばっかりに、最終的には子どものやる気を削いでしまう結果となりました。
我が家では子どもが年少児のころから定額制お小遣いを導入。その8か月後に報酬制お小遣いをプラスで導入してみたのですが大失敗…。
私の失敗談をもとに、本記事では、報酬制お小遣いの絶対にやってはいけない方法や、導入するにあたって必要なことなどを紹介していきます。
そろそろ子どもにお小遣いを…と考えているあなたは、失敗しないためにもぜひ参考にしてみてください。
「子どもへのお小遣いはいつから?未就学児からのゆるゆるお金教育」では、我が家の定額制お小遣いについても詳しくお伝えしています。
【子どもへのお小遣い】2つの罠にハマって大失敗
私が失敗してしまった報酬制お小遣い…。いったいどのようなものだったのかをお伝えします。
【失敗】我が家の報酬制お小遣いには2つの問題点が!
我が家で取り入れた報酬制お小遣いには、以下2つの問題点がありました。
2つの問題点
- 子どもがすでに頑張っているものと掛け合わせた
- できる、できないという、能力的なものと掛け合わせた
具体的に言うと、"縄とびでとべた回数によってお小遣いを渡す"という報酬制お小遣いだったのです。縄とびは当時娘がすでに一生懸命頑張って練習していたものでした。
【安易だった!】報酬制お小遣いを取り入れた経緯
どうして報酬制お小遣いを縄とびと掛け合わせたの?
報酬制お小遣いは、家でのお手伝いと掛け合わせる方が多いですよね!それなのに、なぜ我が家では娘が頑張っていた縄とびと掛け合わせてしまったのか…。そこまでに至った経緯がこちら。
以上のような安易な考えから縄とびを掛け合わせた報酬制お小遣いを導入…。当時、お手伝いはお小遣い関係なくやってほしいと思っていたのも、縄とびとお小遣いを掛け合わせた理由の1つです。
これでお金も貯められるし、縄とびも今以上に頑張ってくれる♪と考えていました。
それが、まるっきり違った方向にいってしまったのです!
【やる気激減】報酬制お小遣いを取り入れた結果…
縄とびと掛け合わせた報酬制お小遣いを取り入れた後の娘は、以下のようになりました。
お小遣いを気にしすぎて、上手くとべなかったときに怒る
お小遣いは、前とびを70回とべるようになったら20円!などと、とんだ回数ごとに設定していました。その回数を目指して縄とびをとび始めるのですが、1回でもひっかかると、「どうしてとべないの!?」とイライラするようになってしまったのです。
報酬制お小遣いを導入する前は何回でもとんで、たくさんとべたらうれしい!といった感じで縄とびを心から楽しんでいたのに…。娘は徐々に縄とびの練習をしなくなってしまいました。
これは明らかな失敗…!娘の中で、できた時のうれしさより、できなかった時の悔しさのほうが強調されてしまったのです。
報酬制お小遣いの導入を検討しているあなたは、私のような失敗がないよう、取り入れる際は十分注意してください!
そのようなことがあったので一度縄とびと掛け合わせた報酬制お小遣いは撤廃。現在はお手伝いと掛け合わせた報酬制を取り入れ始めたところです。
娘は現在、気持ちを立て直して縄とびを取り組んでいます!
報酬制お小遣いのメリット・デメリット
ここで、今一度報酬制のメリットとデメリットについて見直してみました。お金を早く貯めさせてあげたい!というだけの、当時の我が家のような目的で報酬制お小遣いを導入してはいけないのです!
報酬制お小遣いで子どもにどのような力を身につけてほしいのか…ここを考える必要があったと思います。
メリット
報酬制お小遣いのメリット
- "お金は、何かを頑張ることで得られる"という意識が身につく
- お金を得るために、一生懸命頑張ろうとする
- "頑張ったこと"が習慣になりやすい
- お金のありがたみを実感できる
"お金は、何かを頑張ることで得られる"という意識が身につく!これが報酬制お小遣いの1番のメリットです。
お金は有限にあるわけではない。一生懸命働いて、やっと得られる。この社会の仕組みを子どもが実際に体験することで、身をもってお金を得ることの大変さを理解するのです。
定額制お小遣いだけでは身につかない部分ですよね!
報酬を得るために何かしらのことを一生懸命頑張り、それが習慣になっていく…!報酬制お小遣いを導入するのであれば、これらのメリットを最大限に活かしたいですよね。
メリットを最大限に活かすには…?
今回私は縄とびを"頑張ること"として設定し、大失敗しました。その経験を経て、私が行きついた答えはこちら。
報酬制お小遣いのメリットを最大限に活かすには、
"できる""できない"の能力的なものではなく
"やるか""やらないか"の意欲的なものを掛け合わせるのがベスト!
以上のことから、報酬制お小遣いを導入する際は、やはり"お手伝い"と掛け合わせるのがベスト!であると私は考えます。
しかし、メリットの裏にはやはりデメリットも…。次項では報酬制お小遣いのデメリットについて確認していきましょう。
デメリット
報酬制お小遣いのデメリット
- お小遣いが得られない場合、努力しなくなる可能性がある
- やって当然のことでもお小遣いを要求するようになる可能性がある
- ルールをしっかり設定しておかないとあやふやになる
報酬制お小遣いとお手伝いを掛け合わせた場合、"お小遣いがもらえるからお手伝いをする"という考えになってしまう可能性があります。また、自分でやって当然のことでも、「やったからお小遣いちょーだい!」と言うようになってしまう可能性も…。
お小遣いとは関係なく、自分からすすんでお手伝いをしてほしい…というのが本音ですよね!
「お手伝い=お小遣い」とならないためにも、報酬制お小遣いを行うにあたって必要なことを次項で確認しておきましょう。
【報酬制お小遣い】ルール化3つのコツを大公開
以上3点が、報酬制お小遣いを上手く継続していくにあたって必要なことです。
ルールを細かく設定する
何をどの程度、どのように行えばお小遣いをもらえるのか、ルールを細かく設定して、子どもにしっかり説明しておく必要があります。
"お手伝いをすればお小遣いをあげる"といったざっくりとしたルールを設定した場合、どうなってしまうでしょうか?子どもが、自分でやって当然のことでも、やればお小遣いがもらえる!と勘違いする可能性がありますよね。
また、「なんでもいいからやればOK!適当にやっちゃえ!」と思われるのも避けたいところ…。ですので、以下のことは必ず明確にしておくといいでしょう。
- 何を…玄関掃除、食器洗いなど具体的に(普段あまりやらないことを設定すると○)
- どの程度…(玄関掃除なら)みんなの靴を並べるところまで、(食器洗いなら)家族みんなの分、など
- どのように…お手伝いする前に事前に申告するなどのルールを決めておく
3つ目の、"どのように"するかって、決める必要ありますか?
これが意外と大切なんです!
例えば、子どもにいきなり「この前○○したからお小遣いちょーだい!」と言われた場合、あなたならどのように感じますか?子どもの言うことは信じたいですが、「え?本当に?」と少し疑ってしまいませんか…?(私だけ?)
お手伝いするよアピールをせずとも、サラッとやってほしいんだけど…という思いもきっとあるでしょう。しかし、やった、やってないの言い争いになることを避けるためにも、事前にルールをしっかり決めておく必要があります!
ルールは、家族みんなで話し合いながら決めることで、子どもに「しっかりやらなきゃ!」という意識が芽生えますよ♪
決めたルールをノートなどに書き留め、いつでも確認できるようにしておくのも大切ですね!
事前にお手伝いの在り方を伝えておく
「お手伝い=お小遣い」とならないためにも、本来あるべきお手伝いの在り方を事前に伝えておく必要があります。
- 家族のだれかが困っていたら、お小遣い関係なく手伝えるといいよね
- お小遣いがもらえないからといって、家のことを何もしないのは、ママ(パパ)悲しいな…
- 家族みんなで協力して家のことができるのが1番!
などと、あなたも家族の一員で、家族みんなで家のことをやっていく必要があるのだということを分かりやすく伝えてあげましょう。
自分も家族の一員で、頼りにされているんだ!と思えれば、自己肯定感も高まりますよ!
子どもがお手伝いをしたときは感謝の言葉を掛ける
子どもがお手伝いをしたときには、お小遣いを渡すだけでなく、感謝の言葉も忘れずに掛けましょう。「ありがとう」「○○ちゃんのおかげで綺麗になったよ」「ママ、助かったよ」など…。
その言葉があることで、"人の役に立つことを自分はやったんだ"という達成感や自己肯定感がうまれます。そのうち、感謝されることへの喜びを見出し、お小遣いが発生しないお手伝いも進んでやるようになるかもしれません♪
お手伝いをする目的がお金だけにならないよう、忘れずに行っていきたいですね!
まとめ
なかなか取り入れづらい報酬制お小遣い…。導入の仕方が間違っていたり、ルールがしっかり決まっていなかったりすると、子どもにあまりよくない影響があることは事実です。今回私が身をもって体感しました。
しかし、上手く取り入れられれば、労働(家事)自体の大変さやお金を得ることの大変さを理解できます。また、お手伝い(家事)がより身近になり、自分事として捉えられるようにもなります。そうなることで、家族の絆も一段と深まるかもしれません!
導入することでたくさんの学びが得られる報酬制お小遣い♪ぜひ家族みんなで話し合い、取り入れてみてはいかがでしょうか?